なにこれ

今年の夏は北海道の釧路市にいました。その記録です。

釧路: 基本情報

釧路市は北海道東部にある地方中心都市です。人口は 16 万人。夏でもすずしく、雨や霧が多いです。

中心部は都会感があります。少なくとも私の実家の付近よりは圧倒的に都会でした。外国人観光客などもちらほら見かけられます。 しかし中心部からすこし離れると人間より植物の方が元気です。車社会であり歩行者がほぼいないこともあり、歩道はたいてい雑草が占拠しています。

「暴力追放運動」「薬物濫用はやめましょう」などといったよい文章が街頭放送で流れていましたが、治安の悪さは感じられませんでした。深夜のコンビニに中学生がたむろしていたりはしませんし、騒音を撒き散らしながらバイクが走っていたりもしません。そもそも人間が少ないためでしょう。

釧路市は札幌市や函館市とは遠く離れています。だいたい東京と大阪くらい離れています。

釧路: 市内の風景

釧路川の周辺は夜景がきれいです。 夕日もきれいらしいですが、狙って出かけたりはしなかったので遭遇することはありませんでした。

釧路湿原

釧路市の北にある湿原です。自然があり、それ以外は特にありません。

植物を眺めるのが好きな人は楽しめるでしょう。 推しはエゾスカシユリです。 街中でも小さな草花は見られますが、大きな百合が野に咲いている様子は釧路で初めて見ました。 コウリンタンポポフランスギクもたくさん生えていてきれいだったのですが、これらは外来種なのでよくないですね。特にフランスギクは規制対象のようです。

釧路市から向かうにはレンタカーか汽車を使うことになります。 列車は電化されていないので電車ではなく汽車です。 たまに鹿と衝突します。 汽車は 1 時間に高々 1 本程度なので注意しましょう。 うっかり乗り遅れたり寝過したりするとたいへんなことになります。なりました。おすすめです。

レンタカーであれば誰もいない道をひたすら走ることになります。信号はありません。対向車も稀です。窓を開けると牛の糞の匂いがします。もしあなたが運転免許保有者であれば、こちらもおすすめです。

厚岸

厚岸町は釧路市の東にある町です。人口はおよそ 9000 人とのこと。牡蠣の養殖が盛んです。

原生花園を目指して山の中の道を歩いたりしました。 舗装された道でしたが、徒歩での利用は想定されていなさそうな道でした。歩くのはあまりよくなかったかもしれません。 往復 8 時間くらい歩くとさすがにしんどいのでおすすめはしません。 霧がでており雰囲気がとてもよかったです。

キツネもいました。 周囲にまったく人間がいない道でキツネと対峙するとお互いに緊張します。 寄生虫には気を付けましょう。

ちなみに、キツネは釧路市内の中心部でも見かけられます。駅の裏などにいます。 神戸でもコンビニの横をイノシシが走っていましたが、これと同じ枠なのでしょう。

根室

根室市は北海道本島の最東端にある市です。人口は 25000 人。「返せ!北方領土」と書かれたモニュメントなどがあります。

観光地としてはかなり人を選ぶように思います。 「さびれた街を眺めると楽しい」「ただひたすら列車に揺られているだけで楽しい」といった人におすすめです。

釧路: お料理

魚をさばきました。私は買いませんでしたが、スーパーには冷凍の鮭が丸ごと 1 匹売られていたりもします。

ホヤをさばきました。売られています。

筋子をばらしてイクラにしました。イクラを作る過程で少なくない数の粒の卵が割れるのでかなしい気持ちになります。その後はイクラかけ放題になります。イクラがかけ放題になるとうれしいです。

神戸

ところでこの記事は Kobe University Advent Calendar 2020 の 4 日目の記事です。 一見すると神戸とは無関係な旅行ですが、神戸の以前の部屋があまりにも狭かったので広い部屋に憧れがあり、北海道なら広かろうということで釧路に来たという経緯があります。 神戸も釧路も海に面した港町ですが、釧路は平地であり、部屋の窓から海は見えませんでした。窓からいつでも海が見えていた神戸のよさにも気付けました。ありがとう、釧路。